日本語教師は見た！「形の悪い野菜は食べたらいけませんか？」

「先生質問があります。形の悪い野菜は食べたらいけませんか?」バングラデシュのエンジニアの方からの質問です。

「別に大丈夫ですよ。」

「そうですか。日本の野菜はとても高いです。私の国ではジャガイモが1 kg 20円ぐらいです。日本に来てジャガイモがひとつ50円くらいするのを見てびっくりしました。この間スーパーへ行ったらニンジンが5 kg で100円でした。そのニンジンはとても大きくて、形が少し悪かったです。私は食べましたが、クオリティは問題ありませんでした。どうしてこのニンジンは安いのですか?」

確かにスーパーに並んでいるニンジンは大体同じような大きさです。虫が食べた後もないですし、形もきれいで、絵に描いたような「ザ·ニンジン」です。

私は子供の時からスーパーで買った野菜しか食べたことがありませんでした。嫁いだ先が兼業農家で、そこで初めて無農薬野菜をたべました。畑から採ってきた野菜は、いびつで大きさもバラバラです。虫が食べた穴が開いていたり、中に虫が入っていたり。。。。新鮮で美味しいですが、正直苦手でした。

私のようにスーパーに並んでいる野菜がリアルな野菜だと思っている人が多いのではないでしょうか。

もしスーパーに規格外の野菜が同じ値段で売られていたら買わないかもしれません。

「先生、私の国では野菜を大きさや形のきれいさで分けたりはしません。みんな同じ人参ですから、重さで値段が決まっています。」

これ、よく思うのですが、生徒たちは野菜、果物、肉などの話をするとき、1キロ単位で値段を言うのです。私がキロで買うのは米くらいですから、果物をキロで言われても、わからないんですよね。

「マンゴーが1キロ30円です。国では毎日たくさんフルーツを食べて、たくさん休みました。フルーツが食べたいですけど、高いです。でもこの間、マンゴーが食べたくて1500円のマンゴーを買いました。」

「すごいですね。あれはプレゼントでもらったときにしか食べませんよ。」

「マンゴーをプレゼント?」

ネットショッピングサイトの箱詰めマンゴー2個5500円を見せると驚いて

「先生、バングラデシュに来たらマンゴーたくさん食べてください!」「でも。。。。マンゴージュース、マンゴーゼリー、マンゴー味のお菓子がいっぱいありますが、マンゴーなのになぜ安いんですか?」

「ほんとだねーー」チャンチャン(^_^;)