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vol. 076

新しい居場所「eetoko(いいとこ)」ってこんなとこ!

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またまた樺山で新しい居場所がスタートしました。
その名も「Eetoko(いいとこ)」。

第2回目となる4月2日(日)に参加したのは、20代〜70代まで年齢も国籍も多様な人たち。
日曜日の昼下がり、定休日の樺山購買部でゆるりと始まったユニークな空間をご紹介します。

この場所は、あさお歯科院長の板谷 麻生(いたや あさお)さんの提案で、2023年3月から始まりました。

▲写真右が板谷 麻生さん

板谷さんは、歯医者さんでありながら、思わず「本当に歯医者さんですか?」と尋ねてしまったほど、いい意味で脱力感のあるユニークな雰囲気の持ち主。
活動では、まず来た人から順番に名前と趣味などを名札に書き、それをきっかけにコミュニケーションを図ります。

すると、突然ロックなミニライブが始まりました!

▲ギターを持っているのが板谷 浩臣(いたや ひろおみ)さん

若い世代の人は知らない人も多いかもしれませんが、1980年代に流行った沢田 研二のようなとってもいい声。なんと板谷さんの息子さんとのこと。ロックでアーティスティックな雰囲気に、徐々に参加者も巻き込込まれていきます。

ひとしきりライブを楽しんだ後は、誰がイニシアティブをとるわけでもなく、持ち寄ったお菓子を広げたりしながら、コミュニケーションが自然と繰り広げられていきました。
チラシには、日本語と英語で案内が書かれており、どんな人でも来られる、何を話しても自由、歌っても歌わなくてもいい、まさにフリーダムな場所です。
参加者からは、杖をついているため買い物時の不便さを感じているという相談があったり、フィリピンから日本に来てまだ4ヶ月で、日本人の友達がいないという話が聞かれたりし、お互いに自然と日頃感じていることなどを共有する時間となりました。

▲世界共通の「I LOVE YOU」サインでピースフルな1枚

様々な居場所がある中、プレイヤーの板谷さんにこの場所を新しくつくろうと思ったきっかけを聞いてみました。

「バブル崩壊以降の日本では、様々な宗教活動がマスコミなどで取り沙汰されていた。最近、あるインターネットの記事を読み、そういう場所に集まるのは、居場所をなくした人たちがほとんどだったことを知りました。また、同時期に鶴見済さんという方の本で、彼が“不適応者の居場所”という居場所づくりをしていることも知ったんです。それらをヒントに、この地域でも、つながりをなくした人、つながりたい人たちがつながる場所をつくりたいと提案してみました」

「Eetoko」というネーミングは、仲間たちに自分の考えを伝えて、アイデアを出し合って決めたとのこと。「いいとこ」と言われると、ちょっと行ってみようかと思える素敵なネーミングです。

今回、初めて参加して感じたことは、集団でありながらも学校でも職場でも家庭でもない、一人ひとりが個人としてそこにいられること。そして、自然とギブアンドテイクが起きていくのを感じました。

しかし、まだ始まってまもないこの活動。実際にやってみて、板谷さん自身難しさも感じていると言います。板谷さんの中には、もっとこんな場所にしたいという具体的なイメージがあるようです。
それについて少し伺ったのですが、きっと少しずつ変化しながら、これからもっと面白い場所になっていくと思うので、今はまだ秘密にしておきたいと思います。ぜひ気軽に遊びにきてみてくださいね!
「Eetoko」の活動は、毎月第1日曜日15時から開催されています。
詳しい場所などは、Instagramでも発信していますので、要チェックです!

▲Eetoko Instagram

さて、新年度も始まって間もないですが、こういう場所を作ってみたいというアイデアが形になるのがコミュラボの魅力。
もしかしたら、これを読んでいる方の中にも今年度チャレンジしたいことややりたいことがある人もいるかもしれません。
もし興味を持った活動や三股町でこんなことしてみたいなどあれば、お気軽に三股町社会福祉協議会(0986-52-1246)までお問い合わせください。

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