CDLマガジン
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vol. 140
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コミュラボ
ライター
三股町では、地域ふれあいサロンが約30か所で実施されています。今回はその中でも、中原地区で実施されている「花の会」にお邪魔してきました。
「花の会」は、平成23年から続く老舗の地域サロン。
週2回(足もと元気教室の日はお休み)、代表者の松山さんのご自宅で開かれています。
メンバーは高齢化とともに減っていると言いますが、20年、30年もの付き合いになるというメンバーのみなさんで、親戚のような姉妹のような心地よい空気が漂います。
「花の会」の始まりを伺うと、一人のメンバーの方が次のように教えてくださいました。
「もう亡くなってしまったんだけど、おばあちゃんが2人いてね、3人でカゴ作りをしていたの。こういうことをみんなできたら楽しいよねっていう話になって。それで松山さんに相談して始まったのが、この花の会の最初でした」
当時、松山さんは民生委員や老人会の会長を務めており、地域の方から頼られる存在だったようです。最初に「みんなでカゴ作りをしたい」という声から集まったメンバーは、みなさん手先の器用な方ばかり。「花の会」では、たまに出かけることもあるようですが、基本的にはそれぞれが好きなことをして、好きなことを話し、手芸でわからないことがあればお互いが先生となって教え合いながら、和気藹々とこの時間を過ごしているそう。
7月の頭には、七夕をみんなで楽しんだようで、短冊が飾ってありました。「花の会が楽しく過ごせますように」という願いごともあり、みなさんにとってなくてはならない場所であることが感じられます。
この日は、私たちコミュラボスタッフが仲間に入れてもらったこともあり、10年前のアルバムも見せていただき、昔話に花が咲いた場面も。
「こんなこともあったねぇ」「写真撮っててよかったねぇ」ととても懐かしそうな様子。10年以上続くこの「花の会」の存在について、みなさんに質問してみると、
「自然に来たくなるよね」
「そうそう。顔を見らんと落ち着かん」
「長く続いている秘訣?和やかで、ぬくぬくした場所で、みんないい人やもんねー」
と口を揃え、みなさんにとってなくてはならない場所になっているようでした。
松山さんは「私はみんなが来てくれるのをここで待っているだけよ」と話しますが、ここに来たら会えるという安心感はきっと計り知れないものがあるに違いありません。
帰り際には、松山さん宅のお庭で育ったシソを摘ませてもらい、ぽかぽかしたような、爽やかな気持ちで花の会を後にした私たちコミュラボスタッフ。サロンの名前の通り、いろとりどりの個性がパッと開く「花の会」でした。お邪魔させていただき、ありがとうございました。
三股町内各地域のサロンの開催情報は、「地域を楽しむカタログ」に掲載されています。「地域を楽しむカタログ」は三股町社協、三股町役場福祉課の窓口にて配布しています。ご覧になりたい方は、お気軽にお声掛けください。