CDLマガジン
MAGAZINE
vol. 190
profile
コミュラボ
ライター

12月28日、三股町で開催された「第2回みまたんダービー冬の陣」。有馬記念を数時間後に控えた師走の空に、ファンファーレが鳴り響いた。有馬記念を凌ぐ熱気の中、ハイハイから本気勢まで、全20レースに観衆は総立ち。最高潮のボルテージの中、熱き戦いが繰り広げられた。

午前10時、準備体操の後にゲートイン。

特筆すべきは、今回新たに「ベイビーメイクデビュー(ハイハイ)」や「三股2歳ステークス」など、未就学児も出走できるレースが新設されたことだ。わずか5メートルの直線だが、出走馬たちの動きは予測不能。「立ち上がる馬」「泣き叫ぶ馬」「静止する馬」……。

スタンドからは「こりゃ調教が難しいわ」という声も。それでも、微笑ましい光景の裏で、ママやパパたちの必死の誘導という名の親子愛が展開された。

午後に入ると空気は一変。目の色を本気にした「G1級」の重賞レースが続く。

今大会、勝負を分けたのは徹底された「ギャロップ走法」のルールだ。前足より後ろ足が出てはならないという過酷な制約に、実況席からは「あーっと、後ろ足が出たか!?」「審議です!ビデオ判定に入ります!」と鬼気迫る様子で捲し立て、会場に幾度となく緊張が走る。

「出走経験のあるサコマクイーンが仕上がっている」との解説もある中、あまりの激しさに降着となる馬も続出。コース脇では、出番を待つ馬たちも観客も必死に「正しきギャロップ」を特訓する異様な光景が広がっていた。

まさにコンマ数秒を競う本気の攻防だった。
当日配布された、みまたんダービー名物・競馬新聞には、すべての馬の「アピールポイント」「朝ごはん」「好きな野菜」「スポーツ歴」などの情報がずらり。

競馬ファンの中には、その情報から馬のコンディションを予想し、順位をメモしている観客も。
(※みまたんダービーで配布される馬券は、ランダムかつ無料で馬券が配られるシステム)
見事的中した人には、餃子券など嬉しい景品が贈られていた。

新星トロニート、次元の違う末脚で快勝!

次世代のスター候補が揃った「みまたんホープフル」。予選から圧倒的な身体能力を見せていたトロニートが、本番でも爆発的な加速を披露。他馬を寄せ付けない圧倒的な走りで、冬のホープフル王者の座に就いた。

牝馬混合の大激戦! アシュリーが執念のV
この日のメインイベント、最高格付けの「みまたん記念」。今回は牝馬も入り混じる混合レースとなり、戦前からの予想は困難を極めた。

ゲートが開くと、予選勝ち上がりの猛者たちが一団となってギャロップ。実況席のボルテージも最高潮に達する中、激しい着順争いを制したのは、なんとアシュリーだった!!

悲願の優勝を果たしたアシュリーには、スタンドから割れんばかりの拍手が送られ、ホテル宿泊券やハンバーグ食べ放題、九州産の競走馬「ヨカヨカ」のぬいぐるみなどの豪華副賞が授与された。

たった6ヶ月という期間の中、何倍にもパワーアップして冬の風物詩として帰ってきたみまたんダービー。みまたんダービーは、もはやただのイベントではなく、確実にその地位を固めつつある…
レースが終わった後は、有馬記念と抽選会を全員で楽しんだ。

【記者の目】
「悔し泣きをする騎手がいれば、判定に一喜一憂する観客がいる。馬たちが走り、スタッフが支え、町が笑う。終わる頃には、会場が一体となった元気の杜広場。レースだけでなく、椅子やシートを持参し、レースを楽しむ観客が生まれていたことが記者としては面白い変化だった。第3回に向け、さらなる重賞レースへの進化が、今から楽しみでならない。」(三股スポーツ記者・宮崎太郎)
