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vol. 011

【オモイツウヅル】 只本屋宮崎三股店 店長

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新しいフリーペーパーを仕入れようとネットサーフィンをしていると、
とあるサイトの記事が目についた。

 

「不登校中に出した詩のフリーペーパーが本になった」

 

実は、私自身、中学校2年生から高校3年生まで不登校だったこともあり、
同じ不登校経験者がフリーペーパーを出していることを知り、
どんなフリーペーパーでどんな人なのか興味を持った。

 

調べると、その人は大阿久佳乃さんという、高校で不登校を経験した21歳の女子大学生。
そして、発行するフリーペーパーは詩人の言葉やエッセイをまとめた「詩ぃちゃん」。 

 

…いや、これ絶対読みたい。

 

大阿久さんのフリーペーパーを只本屋にも置きたくて、TwitterでDMを送ってみると…

「現在、不定期かつネットプリントを通じた配布を中心としているため、
お送りすることができません。」

と断られてしまった。

 

フリーペーパーの仕入れにおいては断られることもあるので、
普段は気にも留めないが(それもよくない。)、大阿久さんのフリーペーパーはどうしても仕入れたかった。

 

手に取ってくれた地域の人に
「不登校はさぼっているんじゃない!!いろんな理由があるのだ!!」
と伝えるきっかけにしたい。

それに、不登校支援をおこなう「タテヨコナナメ」「只本屋」に来た不登校の子どもたちに、
大阿久さんのような不登校経験者もいることを伝え、
様々なことへのチャレンジや可能性を見出してほしいと思った。
(頭の中ではサンボマスターの「可能性」がずっと流れていた。)

 

もう一度
「こちらでネットプリントをした後に複製して配布、
もしくはデータをいただいてこちらで印刷して配布をさせてもらえないか。」
とDMを送り、ここには載せられない思いも伝えた。

 

すると、大阿久さんから

「わたし自身不登校であったことや、この一年間地元を離れ暮らしたことから、
地方における不登校/学校に行かない選択をした子の居場所づくりに興味があり、
ぜひ、何らかのかたちで携われたらと思います。」

というメッセージをいただき、

販売している書籍やフリーペーパー(「のどがかわいた」1冊、「パンの耳vol.1-vol.4」、「詩ぃちゃん七号-十号」)
をいただけることになった。

 

 

 

<<<思い通じた!!!!!>>>

 

こころの雄叫びが、つい口に漏れ出た。

 

私自身が嬉しかったことはもちろんですが、

たとえ住んでいる地域が離れていても、
地方の不登校や学校にいかない選択をしている子どもたちを応援してくれる人がいるのだと感じ、
気持ちが熱くなった。

 

大阿久さん本当にありがとうございました。

 

大阿久さんからいただいた書籍やフリーペーパーは只本屋で読むことができますので、
興味のあるかたはどうぞお越しください!!

 

 

大阿久 佳乃 Yoshino Oaku

2000年 三重県鈴鹿市生。中学、高校にて不登校(高校は留年、中退)。
2017年より詩と自分に関するフリーペーパー『詩ぃちゃん』発行。
2020年、著書『のどがかわいた』 (岬書店)刊行。
現在、10ヶ月前の日記と最近の日記、書き下ろしエッセイを含めた『パンの耳』を月刊で発行。
@Twitter

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