CDLマガジン
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vol. 124
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コミュラボ
ライター
今年で7年目に突入する「みまたん宅食どうぞ便(以下、どうぞ便)」。事業の立ち上げ当初は、10件ほどだったと言いますが、現在は90件近くの世帯に食材が届けられています。
コミュラボの活動の中では、最も歴史が長いどうぞ便。コミュラボライターとして関わり始めて2年目になる私は、その様子を見てみたいとずっと思いながらも、活動に参加したことがありませんでした。しかし、先日念願叶ってやっと2月にお邪魔することができたのです。
実際に現場に足を運んでみると、予想を遥かに超えた食材の量に、手伝わずにはいられなくなるほど。立ち上げ当初からさまざまなメディアで取り上げられている活動ですが、今回はそんな様子を動画と共にお届けします!
すでに三股町では、ご存知の方も多いかもしれませんが、みまたん宅食どうぞ便とは、「生活が大変・・・」と感じる子どものいる家庭に対し、定期的に無料で食材をお届けするもの。
担当スタッフによると、毎月、民生委員やボランティアのみなさんの協力を得て、食材の仕分け作業や配達をしていましたが、新型コロナウイルスの蔓延により、ここ数年は人が集まって作業することすらできなかったのだとか。しかし当時は、コロナ禍であっても、変わらず各家庭へどうぞ便を届けるため、作業を数日間に分け、限られた少人数でも作業できるよう工夫しながら活動を継続していたと言います。
それからようやく、人が集まれるような日常が戻り、私が2月に伺った日は、コロナが明けて初めてみんなで作業する記念すべき日だったのです。しかも、今回お届けした件数は、なんと88件。末広がりで縁起がいい!
再開のきっかけは、ある時、民生委員の方から「いつやるの?」という声をいただいたことでした。それから、じゃあそろそろ再開しようかと、この仕分け作業をすることになったのだそう。
この日の食材は、白菜にネギなどの野菜・果物に、お米や手作りのつながる味噌など。すべて手作業ということは知っていましたが、予想していた以上のボリューム感!!限られた時間の中で、一つひとつ仕分けられ、あっという間にカゴいっぱいに詰められていきます。
その様子をタイムラプスで撮影していたものがあるので、音楽と共にご覧ください。
タイムラプスにすると、慌ただしくずっと走り回っているように見えますが、きちんと一つずつ確認して作業が行われています。食材だけじゃなく、その日届けられる食材を使った、栄養士さんのステキな簡単レシピまで添えられ、なんて優しさ溢れる詰め合わせなんだろう…と思わず、口に出してしまったほどでした。
初めて食材の仕分け作業に参加した方は、仕分け終わったカゴをみて「すてきねー!」と声を上げて喜んだり、事業の立ち上げ当初からずっと関わっている方は、「最初は10件ほどでもなかなかの作業だなと思っていたけど、100件近くなって昔なんか比じゃないわね」と笑いながら楽しそうに作業をする様子が印象的。またある方は、「届けた時に、子どもたちの嬉しそうな笑顔にとっても元気をもらうのよ」と嬉しそうに話してくださった方も。
仕事や子育てに奮闘する親や子どもたちの未来を願って、食材を寄付してくださる方々の想いや仕分け作業をしてくださる方、配達をしてくださる方、そして配達先の子どもたちの笑顔、たくさんの人たちの気持ちが繋がっていることを、ここに集まった食材たちが教えてくれているようでした。
どうぞ便では、配達してくれるボランティアさんを募集しています。興味がある方は、ぜひ三股町社会福祉協議会(0986-52-1246)までご連絡ください。
また、どうぞ便のご利用に関しては、三股社協の他、公式HPやLINEからも気軽にお問い合わせいただけます。
最新情報によると、どうぞ便Instagramが新たに立ち上がっているので、こちらもぜひフォローしてみてくださいね!