MAGAZINE

CDLマガジン

MAGAZINE

vol. 153

嬉し恥ずかし、どーぞぶる

date

2024.11.05

Writer

コミュラボ

ライター

profile

ライター

コミュラボ

ライター

最近は、暗くなるのが早くなり、すっかり秋が深まってきましたね。
そんな夕暮れ時の金曜日、ひかりの森こども園いっぽのほしの敷地内にあるプレハブには、続々と人が集まり、笑い声が聞こえていました。

「どーぞぶる」とは?

実は、今年9月6日からこども未来応援団体タテヨコナナメが新たな事業を開始しました。
その名も「オードブル」ならぬ「どーぞぶる」。これは、毎週金曜日に無料でお弁当をお渡しするフードパントリー事業です。

一人親世帯や多子世帯など「生活が大変…」と感じるご家庭が対象です。三股町在住で、18歳以下のお子さんがいるご家庭であれば、どなたでもお申し込みいただけます。

樺山購買部に一度集積されたたくさんのお弁当は、フードロスランナーの協力により受け渡し場所へと運ばれ、スタッフにより世帯数に合わせて仕分けされています。

軽自動車にパンパンに乗せられたお弁当を見て、「これで全部ですか?」と尋ねると、「まだまだ。200個ちょっとあるからね」と言われびっくり。スタッフによると、申込世帯数は70世帯を超え、お弁当の数で言うと228個もあるんだそう。

きっかけが生まれる「どーぞぶる」

夕方17時、お弁当の受け渡し場所へ向かうと、この日は10月最後の金曜日とあって、スタッフもハロウィン仕様。

「初めてなんですけど、、、」とドキドキしながら入って来られる方

「あ、これ好きなところのお弁当だ!うれしい!」と喜んでくれる方

「どれにしようかなー」と特別なハロウィンのお菓子にウキウキする子どもたち

お弁当を受け渡すというほんの少しの時間ですが、その瞬間にちょっとした会話やクスッと笑顔になれる出来事が巻き起こっていました。
帰り際は「またね」ではなく、「どーぞぶるー!」と明るい声で送り出してくれるスタッフの2人。最初は照れもあったけど、言い続けているうちに楽しくなってきたのだとか。

「ありがとうございましたー。どーぞぶるー」
「あっ、ど、どーぞぶる…」

と、はにかみながら帰っていく様子がまた微笑ましくて、こちらまで自然と笑顔になります。

スタッフの向江さんは、「9月から始まった事業ですが、嬉しいことがあって。ある方が、ただのお弁当をもらうだけだと思っていたけど、こんなに笑顔で渡してくれて感動したというメールをくださったんです。やっぱり私たちも楽しくやりたいなと思っているので、それはすごく嬉しかったですね」

この日受け取りに来てくれた子の中には、「今日よる学校ないのー?」と尋ねてきた子も。向江さんによると、受け渡しの時間帯にお隣りのひかりの森こども園学童ホールで、よる学校も行われているので、お弁当を受け取りに来て「あそこで何やってるの?」とよる学校を知って通い始めた人もいるのだとか。
お弁当の受け渡しをきかっけに、プレハブの玄関先でまた新たなきっかけも生まれているようです。

そんな「どーぞぶる」は、2025年1月末まで行われます。現在、申込多数につき、受付ストップしていますが、気になることがある方は、三股町社会福祉協議会( 0986-52-1246)までご連絡ください。

<どーぞぶる概要>
■期間:2024年9月6日~2025年1月末
■対象:18歳以下のお子さんがいらっしゃるご家庭
■受取方法:時間内に直接会場までお越しください
■申込方法:申込多数により、現在受付をストップしております。お問い合わせは三股町社会福祉協議会 0986-52-1246)までご連絡ください。

\ Share This Post /

\求む!/助っ人・ご意見
\求む!/

助っ人

ご意見