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vol. 197

【開催レポ】ひる学校新校舎ついに完成!どんどん感謝祭

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「みんなはじまるよー!出てきてー!」

懐かしさと可愛らしさの漂う新しい拠点。
5月24日(日)の午後、ひる学校新校舎の完成を祝う「どんどん感謝祭」と落成式が開催されました。当日は三股町内で「まちドラ!」が開催されていた日にもかかわらず、多くの人が来場。どんどん焼きの無料配布や作品展示、ワークショップ、だがし屋まごころ商店の出店などが行われ、会場はにぎわいに包まれていました。

ご縁もDIYもどんどんどん

実はこの校舎、着工したのは2026年4月。わずか2か月足らずで完成したとは思えないほど、居心地の良い素敵な空間に仕上がりました。DIYもどんどん進んだなーなんて思っていたところ、この感謝祭中にもエアコンの取り付けショーが同時進行で行われ、作業もどんどん進みます。

これまでひる学校は、上米満児童館を中心としながら、子どもたちのその日やりたいことや気候など、環境に合わせながら運営してきました。そんなひる学校が、今回ついに念願の拠点を持つことになったのです。

ひる学校に転機が訪れたのは、樺山購買部での何気ない会話でした。お話を聞かせてくれたのは、新校舎となった建物の持ち主であり、同敷地内に住む福田さんです。

▲落成式で琴を演奏してくださった福田さん

福田さんが樺山購買部でコミュラボの所長と話していたとき、「ひる学校が空き家を探している」という話題になり、「うちにもあるよ」と伝えたのがすべての始まりだったと言います。

「こんなに短期間で、こんなふうになるとは思っていなかった。うちは樺山どんのお墓もあるし、いいのかなと思っていたけれど、気に入ってくれて。このまま朽ちていくのを見るだけというのもねぇ…と思っていたので、何か地域の子どもたちの力になれるならよかったです」

「樺山どん」とは、約400年前、この地を治めた樺山資久公のこと。跡継ぎを失った後も、その墓は家臣だった福田家の先祖によって守られ、今日まで代々受け継がれてきたといいます。つまり福田さんは、樺山どんの歴史を大切に守ってこられた存在なのです。

こうして、地域の歴史が息づく福田さん宅を新校舎として活用できることになり、多くの人の協力のもとで改修が進められました。

▲DIY真っ只中のひる学校新校舎

新校舎づくりには地域の子どもたちやボランティア、ひる学校のスタッフも参加。一級建築士の池之上耕一さんを中心に、たくさんの人の手によって少しずつ形になっていきました。

▲いつも優しく指導してくれる池之上さん

歴史と未来が交差する感謝感激アートフェス

どんどん感謝祭では、福田さんによる樺山どんのお話しに続き、コンテンポラリーダンサーAYARTさんによる「感謝感激の舞」、シンガーソングライター堀之内僚さんによるミニコンサートも開催。

▲「それもいいね」の曲に合わせて縦横無尽に舞うAYARTさん
▲参加者のみなさんもコーラスで参加。やわらかい歌声で空間を包む堀之内さん

また、会場内に出店した「だがし屋まごころ商店」の駄菓子は大人気! 大人たちも「懐かしい〜!これ好きだったなぁ」と童心に帰って楽しんでいました。

他にも、廃材に好きな模様や絵を描いてコースターを作るワークショップなど、思い思いの時間を過ごします。

ちなみに、来場者のみなさんに無料配布された「どんどん焼き」がこちら。名前は知らなくても、見たことがある人は多いのではないでしょうか。

訪れた人たちが音楽や表現を楽しみながら、ゆるやかに流れる時間を過ごす、まさにひる学校らしい心地よいフェスとなりました。

地域のみんなで迎えた門出

夕方が近づくと、にぎやかだった感謝祭から一転、落成式が始まる頃には格式ある澄んだ空気が流れ始めます。まず、ひる学校を運営する「こども未来応援団体 タテヨコナナメ」の松岡さんは、これまで支えてくれた地域の方々への感謝を伝えながら、次のように語りました。

「ふるさとの子どもたちへの思い、一つひとつが折り重なってできているのが、このひる学校です」

地域の人たちの愛ある思いと行動が、今のひる学校を支えていること。そして、誰一人取り残さない居場所を地域とともにつくっていきたいという願いが伝えられました。

来賓のみなさまからも温かいお祝いの言葉をいただいたあと、樺山どんに見守られながら、いよいよテープカットの瞬間です。

たくさんの拍手に包まれながら、新校舎の門出が祝われました。

もちまきでさらに大盛況!ひる学校の新たな一歩

そして最後は、みんなが待ちに待っていた「もちまき」で締めくくりです! さっきまでどこにいたの?と思うほど、どこからともなく多くの子どもたちが集まってきました。

一人一枚のビニール袋を手に、おもちやどんどん焼きをゲットすべく、空を見上げて全力で手を伸ばす子どもたち。袋いっぱいにお菓子を集めて喜ぶ子の姿に、その様子を笑顔で見守る地域のみなさん。

子どもや大人たちの歓声が響く様子は、この場所がこれからも地域に開かれていく未来を象徴しているようでした。

ひる学校スタッフのたまちゃん先生はこう話します。

「コメーキングスペースの裏のスペースを使わせていただいたり、暑い時や寒い時はエアコンを探して移動したりしていたんですけど、拠点ができるとなんだかホッとしますね。完成までのスピードも驚くほど早くて。本当にすごいご縁です。福田さんにも地域のみなさんにも感謝の気持ちでいっぱいです。この新校舎ができたことは、ひる学校にとって新たな転換期になるような気がします」

多くの人の思いと行動によって生まれた、ひる学校の新校舎。樺山どんから続く地域の歴史と、子どもたちの未来を願う人たちの思いが重なり、この場所は新たな一歩を踏み出しました。ここからまた、たくさんの学びや挑戦、そして奇跡のようなことが育まれていくことでしょう。

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