CDLマガジン
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vol. 148
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コミュラボ
ライター
ヤバい、ヤバい、、、
9月29日(日)、三股町健康健康センター横の建物は、異様な空気に包まれていた。
それもそのはず。この日は、NAZOに届いた服が500円で詰め放題できるという、“ほぼただ”マーケット開催日だ。取材のため、朝10時半頃会場に行くと、すでに会場入り口には数組のお客さんが並び、なんと開店5分前には大行列が。
冒頭、ヤバい、ヤバい…と言っていたのは、NAZOの服屋の店長はじめコミュラボスタッフ。想定外の行列に開店直前まで右往左往していた。
外では、自転車を漕いできた中学生たちが、この会場ではなく「NAZO」の店舗前で10時半から待っていたようで、「間違えたーーー!」と言いながら、フェンスを飛び越え最後尾に駆け込んでいた。
「今からオープンしまーーーす!!」
午前11時、 掛け声と共についにほぼただマーケットがスタート。
楽しみ方は、受付で1枚500円の袋を購入し、服の山の中から、好みのものをどんどん詰め込んでいくスタイルだ。しかし、100人を超えるであろう行列に、お客さんの安全を確保するため、午前中は1度に会場内に入る人数と時間を制限してのスタートとなった。
「これ、どうしようかな…」
ーほぼただだから入れちゃいましょ!
「すいませんねぇ、こんなにもらっちゃって」
ーいやいや、「ただ」じゃなくて「ほぼただ」ですからいいんですよ!
そんなやりとりを何回しただろうか。
自転車を漕いで来た中学生たちは「めっちゃ最高でした!」と、NAZOの袋から溢れんばかりの服を抱え、颯爽と帰っていった。
会場には、NAZOの服以外にも、樺山購買部と樺山玩具店もひっそりと出張していたが、そちらは子どもたちに結構人気。
外では、NAZOの店長夫妻の出身である、和歌山県の濃厚みかんジュースの販売も行われた。みかんジュースだけで「みかん」「はるみ」「あまなつ」と3種類あり、「はるみをください」と注文する時、少しだけ照れたのは私だけじゃないはずだ、と信じたい。
来場者の中には、NAZOに2、3度行ったことがあるという方もいれば、NAZO Tシャツをチラ見せしてNAZO愛溢れるお客さんまで存在した。オープンして1年も経たないうちに、こんなに愛されていたなんて、コミュラボライターとしても感慨深い。
あるお客さんは、「私の服とおばあちゃんの服といいものが見つかりました」と嬉しそうに話してくれ、自分の服だけではなく、家族の服を選んでいた人も多かったようだ。
来場者数は、きちんとカウントしていないが、200人を優に超えていたのではないだろうか。
NAZOの店長は、このイベントについて「予想を遥かに超えるたくさんのお客様に来ていただき、本当に感謝の気持ちでいっぱいです。午前中は、入場制限をかけたり服が足りなかったり、申し訳ない部分もありましたが、反省を生かしながら、このようなイベントを今後も開催していきたいと思います」とコメント。
思わぬ盛況ぶりに、途中服を店舗から補充しながらのマーケットとなり、まさに服が福として循環するような空前絶後の1日だったと感じる。それもこれも町中で服を回収してくれた、あのモンスターのおかげだ。
ありがとう、カイシュウモンスター。
NAZOの店舗の服は「ほぼただ」ではないが、掘り出し物がきっと眠っているので、今回ほしい物を見つけられなかった人や会場に来られなかった人は、次は店舗に足を運んでみるといいかもしれない。
第2回のほぼただマーケットも楽しみだ。
<NAZO>
営業日:水曜〜日曜(11:00〜19:00)
定休日:月曜・火曜
住所:宮崎県北諸県郡三股町五本松 15-3
駐車場:店舗前4台分あり
▽最新情報はInstagramをチェック▽
https://www.instagram.com/nazonofukuya/?hl=ja