CDLマガジン
MAGAZINE
vol. 172
profile
コミュラボ
ライター
昨年11月に予定されていた「第2回ひる・ゆう・よる学校合同大運動会」。天候や準備の都合で延期となっていましたが、4月12日(土)ついに満を持して開催されました!
当日は曇り空ながら、暑くもなく寒くもないちょうどいい気候。子どもから大人まで総勢約100人が参加し、笑いと熱気にあふれるスペシャルイベントとなりました。
今回の運動会には、ひる・ゆう・よる学校の関係者や地域の方々が多く集まりました。参加者は「ヤングチーム(子ども)」と「アダルトチーム(大人)」に分かれて競技に挑戦。プログラムはこちらの9つです。
1.開会式
2.障害物競走
3.パン食い競争
4.借り物競走
5.竹取合戦
6.ジェンカ(ダンス)
7.リレー
8.閉会式
9.豚汁ふるまい
運動会の幕開けは、ひる・ゆう・よる学校のみんなが手づくりした横断幕を掲げての入場行進からスタート。子どもたちの手で描かれたカラフルなデザインが風に揺れ、会場の空気を一気に明るくしてくれました。横断幕を持つ子どもたちもどこか誇らしげな表情でした。
準備体操をしていよいよ開幕です!!
競技のスタートは「障害物競走」から。くぐる・跳ぶ・転がるなど、多彩な障害物が次々と現れ、挑戦するたびに歓声が湧き上がります。子どもたちはもちろん、大人も本気モード。
あまりの盛り上がりに「障害物競走だけで一日終わるんじゃ…?」とつぶやきが聞こえるほどでした。
一般的な学校の運動会は、予行練習をして臨むことが多いと思いますが、このひる・ゆう・よる学校合同運動会は、全てぶっつけ本番。この「障害物競走」で少しずつ要領を掴んだ選手とスタッフは、パン食い競争で脅威のチームワークを発揮。
この日の中で最もスムーズなスタッフと選手の連携プレーだったと思います(笑)
続いての借り物競走では、ユニークなお題が次々に登場。初対面の相手でも、普段あまり話さない相手でも、競技となれば関係なしです。
「エヴァンゲリオンのTシャツを着ている人」「パーマをかけている人」「カメラを持っている人」など、予想もできないお題に、「もしや次は私が借りられるのでは!?」とドキドキ。
中には、「はい!はい!それわたし!!」と元気に手を挙げる人も。必死の選手たちの姿とは裏腹に、自然と手を取り合う様子を見ていると、嬉しい気持ちが湧いてくるようでした。
運動会もようやく後半戦。終了予定は16時にもかかわらず、あと6つのプログラムを残し、この時点で時刻はすでに15時。「終わるの本当に夜なんじゃない?」とひそひそ話が聞こえてくるほど、予定が押している中、ゆ〜ったりと「応援の舞」の時間が流れます。
応援の舞では、よる学校ダンス教室の子どもたちによるダンス披露と地域で踊られる「三股ばやし」を全員で踊り、エールを送り合いました。
続いては、運動会名物「竹取合戦」です。これは、第1回のときから怪我人が出るほど、人間の本能を呼び覚ますような競技。
どこにそんな力が眠っていたのかと思うほど、全力で竹を取り合います。子どもたちから「大人げない!大人げない!」とブーイングを浴びせられる中、力を緩めない大人たちと、それに負けじと踏ん張る子どもたち。
最終的には、最後の1本を勝ち取ったヤングチームが逆転勝利となりました。
ここまでのポイントは、ヤングチームが完全に優勢。最後の競技は対団リレーです!果たして、アダルトチームは逆転勝利となるのでしょうか!?
そして、いよいよ最後の種目「リレー」がスタート。ヤングチームもアダルトチームも、これまでの競技の疲れを感じさせないほどの真剣な表情でバトンを握りしめます。
第一走者がスタートラインに立つと、「がんばれー!」という声援が響き、スタートの合図と同時に一斉に走り出しました。
バトンをつなぐごとに、選手たちの走りは熱を帯びていきます。転びそうになりながらも前を向いて走る人、全力疾走で一気に差を詰める大人、ひとつひとつのシーンに、見る人すべてが息をのむ瞬間が詰まっていました。
そして最終走者のフィニッシュの瞬間、全力疾走して倒れ込む選手に、会場からは大きな拍手と歓声が巻き起こりました。
競技がすべて終了するころ、空からは小さな雨粒が。
テントを移動しながら準備されたのは、心を込めて作られた特製の豚汁です。競技が順調に進む中、保護者のみなさんがたくさんの豚汁を作ってくれていました。
生姜がしっかり効いていて、少し肌寒くなった空気の中で、あたたかい湯気とともに食欲をそそります。体の芯から温まり、疲れた身体に染み渡ります。
すべての競技が終わったあと、いよいよ結果発表の時間です。
第2回、ひる・ゆう・よる学校合同大運動会を制したのは、、、、
――ヤングチーム!!!
無邪気なパワーと圧倒的なエネルギーで、堂々の勝利を手にしました。おめでとうございます!
さらに、閉会式では、各競技にちなんだユニークな賞が授与されました。例えば、「負けず嫌いだったで賞」「ギャルマインドで盛り上げたで賞」「気配りができたで賞」などなど。
こうして、幕を閉じた第2回目の運動会。しかし、これだけでは終わりません。
この日は、シャボン玉アーティストのUroshiさんが来てくださり、目の前に広がる幻想的なシャボン玉の世界に、子どもも大人も目を思わず駆け出して行きます。
まるで夢の中のような光景に、参加者からは「全部の感動を持って行かれたね(笑)」との声も。まさに、心が満たされる締めくくりとなりました。
イベント終了後には、こんな感想も聞こえてきました。
年齢を超えて、全員が本気で取り組むからこそ生まれる笑いと感動。
この運動会は、地域に根ざした「ひる・ゆう・よる学校」ならではの魅力がたっぷり詰まっていました。来年はどんなドラマが生まれるのか、今から楽しみです。
ご参加いただいたみなさん、ご協力いただいたみなさん、ありがとうございました。