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vol. 031

んだもした〜ん!なんごっけしげし vol.04

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蔵元 茂志

ライター

小学校に入る7歳の頃から親元を離れて宮崎市の視覚支援学校に入学、寮生活がはじまった。それは、近くの学校に通えない支援学校の生徒にとっては当然のこと。さらに視覚支援学校で言うと、県内に1校しかないので今でも変わっていない。

朝は6時半に起床。休みの日でも7時だったかな?身支度をしてなぜか園庭で点呼!寒い日は地獄でしかなかった。それから自分の部屋の掃除をして、朝ご飯を食べて学校。


帰宅したらまずはお風呂。ちなみにお風呂は週3回、それ以外は夏場に限り『行水』が許された。
夕食の後は宿題タイム。実習室には点字の国語辞書がずらり!点字の辞書はすごい。皆さんお馴染みの分厚い1冊の辞書とは違い、数十冊の本がほぼ五十音別に本棚に並ぶ。その中から目的の辞書を探して分からない言葉を調べる。
和英や英和もそう。なのでぜんぶの辞書が集まるとそれだけで壮絶。それ以外でも点字の本は普通字のにくらべて嵩む。なので教科書の持ち帰りもちょっと大変だったりした。

中1になると洗濯も自分でやらされた。まだまだ2層式の時代。水を出しっぱなしにしたり、洗濯物を洗濯機の中に入れっぱなしにしてよく怒られた。でもそのおかげで、今でも洗濯と掃除くらいはできる。

そんな鬼のような 寮にも楽しいことはあった。木登りをしたり、のぼり棒のてっぺんで友達といじいじしたり、砂場で落とし穴を作ったり…


誕生会やお月見会、夏祭り、クリスマス会もあったような。
でも、“男子が”本当に楽しみにしてたのは夏休みだった!!


お目当ては年に数回実習のために寮に来る女子大生。あほな男子はそのためだけに当時6週間あった夏休みを2週間も前倒しして寮に戻った。今思い出しても全くのあほでしかないな!

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