CDLマガジン
MAGAZINE
vol. 093
profile
コミュラボ
ライター
樺山の光明寺で毎月第1と第3土曜日12:00から開催されている「りんりん食堂」。2016年に始まってから、今年で7年目を迎えます。
今や、大賑わいのりんりん食堂ですが、実はまだコミュラボマガジンではしっかりお伝えしていなかったので、その様子を裏側までお届けします!
午前中から準備をしていると聞き、コミュラボスタッフの私が行ったのは10時頃。
早くもボランティアさんたちにより、この日の献立の準備が始まっていました。
この日の献立は、冷汁に観音池ポークのメンチカツorコロッケ、お団子など盛りだくさんです。食材は、フードロスランナーが届けてくれる食材を使ったり、検品で市場に出せなかった食材などを活用することが多いとのこと。
これらの献立を考えるのは、りんりん食堂のリーダーである蔵元 盟子(くらもと ちかこ)さん。
先ほどの献立に沿って、ボランティアのメンバーが自然と役割分担をしながら、冷汁のいりこをすり潰したり、米粉団子を作ったりしていきます。
この日は、10人以上ものボランティアさんたちが集まって台所も大賑わい。中には、南九州大学の学生さんたちが5人ほどボランティアで来られていました。
そうこうしていると、フードロスランナーの津崎さんが届けてくれた野菜が到着!
献立に「トマトとピーマンの冷やしうまうま!」とありましたが、到着した材料により、急遽「夏野菜の重ね煮」に変更。蔵元さんによると、毎回何が届くかは事前にわからないので、こうして当日急遽変更することも多いのだと聞いてびっくり。料理上手だからこそなせる技です。
そうこうしていると、もう時計は11時半を回り、台所は大忙し。それでもみんなのチームワークはバッチリで、それぞれのおかずを盛り付けて時間ぴったりに完成!!
色とりどりで美味しそうです!
場所を提供してくださっている光明寺の本堂には、続々と地域の人や子どもたちが集まってきました。
この日のりんりん食堂では、紙芝居が披露され、さっきまで騒がしかった子どもたちがシーンとする場面や…
突然の恐竜の登場に、泣いちゃう子がいたりと、いろんなことが起こりました。
蔵元さんによると、りんりん食堂は「子ども食堂」ではなく、「地域食堂」と謳っているとのこと。そこには、「子ども食堂」とすると、子どもや親子だけでなく、年齢問わず、家族でも一人暮らしの人でも誰もが来やすい場所にしたいという想いが込められていると話してくださいました。
この日来ていた高齢者の方は、「毎回じゃないけど近くやから時々来るよ。いつもおいしいね」と言葉数は少ないながら、ここに来ることが楽しみになっている様子でした。
お寺という雰囲気もあってか、蔵元さんのエネルギッシュさもあってか、おおらかな空気に包まれたりんりん食堂は、美味しい食事もさることながら、来るだけで元気をもらえるような雰囲気です。
中学生以下無料、高校生100円、大人300円で、誰でもウェルカムな場所なので、ぜひ遊びに来てくださいね!