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vol. 195

サバいて ディグって ゲットせよ!いざ、服と宝の大海原へ。

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2026.03.28

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コミュラボ

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通りからすでに見えるほど、服、服、服の山。
会場の外からでも、その日のただならぬ気配は漂っていた。
3月20日の春分の日に開催されたのは、ただのフリーマーケットでも、ただの片づけでもない。NAZO主催の、服をサバいてディグってゲットする、新感覚イベントだ。

会場は三股町健康管理センター横。NAZOの船倉に集まったのは、各回およそ15人ずつ。
会場に足を踏み入れると、いくつもの服の山が視界に飛び込んでくる。このどこかに“お宝”が潜んでいるらしい。しかも、気に入った服があれば戦利品として持ち帰ってもいい。お片づけではあるが、宝探しのような、ちょっとした冒険みたいだ。

そもそものきっかけは、「お節介にもほどがある」のお節介ボード。
NAZOのナイト営業のとき、「片づけが得意です」と書き込んだお客さんがいたことから話が広がった。ちょうどその頃、NAZOには地域からたくさんの服が集まり、整理に困っていたところ。だったら、ただの作業で終わらせず、みんなで楽しめる場にしてみたらどうだろう。そんな発想から、この企画は生まれたのだった。

そうこうしていると、第一部の参加者が集まってきた。DJが軽快な音楽を流す中、店主からルール説明が行われ、いよいよサバディグスタート。

△イベントについて説明する店主の堀田さん

イベントは2部制で開催された。
にぎやかにわいわい盛り上がるのかと思いきや、いざ始まってみると、空気はむしろ…静か。けれど、その静けさは全然不自然なものではなく、目の前の服に向き合う手つきは真剣で、みんなそれぞれのテンポで、黙々と山を崩していく。

一着ずつ丁寧に広げて、畳み、レディース、メンズ、子ども服のサイズやジャンルごとに仕分けていく。その手際のよさには、見ているこちらが感心してしまうほど。
面白い柄や気になる一枚が見つかると、「これ、いいね」と広げてみたり、身体にあててみたりして、受付で配られた持ち帰り用の袋の中にゲットしていく。片付けでもありながら、ちゃんと服を見る楽しさがそこにあった。

その様子に、店主は、「みんな洋服、好きなんだなぁ…」と感慨深そうにぽつりと呟く。

第1部は、お宝を山の奥のほうに忍ばせたこともあってか、序盤はなかなか発見されない。
「もしかして、このまま見つからないのでは?」と思ったが、開始から1時間ほど経った頃、ようやくひとつ見つかった。そのあと続々と発掘され、会場にぱっと明るい声が上がる。

お宝を当てた参加者には、NAZOのクーポンやお菓子、オレンジジュースがプレゼントされた。

そして開始から1時間半。
第1部が終わる頃には、あれほど積み上がっていた服の山のほとんどがなくなっていた。仕分けが完了した段ボールは、1部だけでなんと13箱。しかもでかいやつ。第2部の用意をする頃には、追加で仕分け用段ボールを用意したほどだ。ここまでしっかり、整理されるとは思っていなかったスタッフは、魔法みたいだと感動していた。

△仕分け用段ボールがいっぱいになり、何度も交換した。

参加者からは、
「NAZOによく行くんです」
「面白そうだなと思って参加しました」
「楽しかったです!」
そんな声も聞こえてきた。

片付けのはずなのに、帰る頃にはみんな、どこかすっきりした表情をしていたのが印象的。

イベント後、店主はこう話してくれた。
「この服の山から必要な服を探すのが本当に大変だったんですが、これからは品出しもしやすくなるし、急に困った人がいて服が必要になったときにも、ずいぶん探しやすくなりました。本当にありがたいです」

服を片づけること。お宝を探すこと。
誰かの得意が誰かの力になり、片づけられた服が、また次に必要とする誰かにつながっていく。
サバディグで生まれたのは、そんな気持ちのいい循環だったのかもしれない。

ご参加いただいたみなさん、ありがとうございました!

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