CDLマガジン
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vol. 026
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コミュラボ
ライター
『地域できたひこ』は、ゴミだしや買い物など、ちょっとした生活の困り感を抱えた人を近所の人が応援してくれるしくみです。
今回、小学6年生の女の子Aちゃんから、地域できたひこに参加したい(何と頼もしい!)と、コミュニティデザインラボに申し込みがありました。
小学生から初の申し込ということで、スタッフは大興奮、早速Aちゃんに連絡をとったところ、「地域できたひこ」の活動に参加してくれるとの返事をもらい、当日取材をさせていただくことになりました。
Aちゃんが訪れたのは、一人暮らしの80代Bさん宅で、当日のお手伝いの内容は、床掃除でした。
作業の後に、AちゃんとBさんでお茶を飲みながら、お話しをしました。 Bさんの昔話から、Aちゃんの好きなユーチューブ(琉球舞踊(リューキューブヨー)と高度な聞き間違いをしたBさんに大爆笑)やゲームの話まで、幅広い話題に楽しく会話が弾んでいました。
Bさんは、28年前にご主人を亡くされ、2人のお子さんは県外在住のため、現在一人で生活されています。
8年前に頸椎(首の後ろの骨の神経)を痛めてしまい、入院はせずに済みましたが、それ以降いろいろなことが出来なくなってしまいました。下を向くことがつらかったり、手に力を入れることが出来ずに、当時は家の掃除をすることなど、全く出来なかったそうです。
しばらくそんな生活を続けていた時に、「地域できたひこ」の存在を知り、利用することになったそうです。現在は週1回、掃除・買物・料理などの家事支援をお願いし、とても助かっているそうです。
最後に、それぞれ感想を聞いてみました。
Aちゃん
・いろいろな経験や、仲良くお話しが出来て楽しかったです。 ・やる前には、大変なイメージがあったけれど、思ったよりも気軽にできました。 ・自分も社会の輪に少しだけ入れたような気がして嬉しかった。もっとやりたい。
Bさん
・以前は、公民館清掃などで地域の人をたくさん知っていたけど、活動をしなくなった今は何もわからず寂しい。でも、こうやって皆さんに助けていただき、話ができるのはありがたいし、うれしい。こんな自分でもお役に立てることがあれば協力したいと思ってます。
今回、地域の困りごとを助けるのに年齢なんて関係ない、誰でもちょっとしたことが誰かの役に立つということを、Aちゃんに教えてもらった気がします。
こんなちょっとしたお手伝いに興味のある方は、ぜひ気軽に参加しください。