CDLマガジン
MAGAZINE
vol. 160
profile
コミュラボ
ライター
「G.G(ジー・ジー)」って知ってますか?
これは、グラウンドゴルフの略。グラウンドゴルフは、三股町内だけで30以上もの場所で実施されており、地域活動の歴史を語る上では外せないアクティビティです。そんな、数あるグラウンドグルフチームの活動の中から、今回訪れたのは、蓼池G.G愛好会。
朝8時半前、蓼池公園には、20人弱の人たちが集まっていました。
「さぁ、みんな体操するよー!」
掛け声と共に、みなさん体操体系に広がり、ラジオ体操からスタート。
しっかり体を動かした後は、年期の入った道具箱の中から、くじを取り出し、グループ分けをします。この道具箱は、大工さんだったメンバーが手作りしたもので、もう何十年も使っているものなのだとか。本日は、4人1グループになり、ゲームがスタートしました。
グラウンドゴルフを簡単に説明すると、専用のクラブで、ゴルフのようにボールをクラブで打ち、ホールポストにホールインするまでの打数を数えるという、誰でもできるシンプルなもの。標準コースは、50m、30m、25m、15m 各2ホールの合計8ホールで構成されており、蓼池G.G愛好会もそれに則って設置されています。
いけいけーーー!!
あぁーー届かーーーん!!と応援したり、悔しがったり。ボールを見つめる眼差しは真剣そのものです。
ホールインワンしたら、両手をあげて全身で喜び、
さらには、ボールを追いかけダッシュするオーバー80歳と、とてもエネルギッシュなみなさんに、みているこちらが元気をもらうようでした。
メンバーたちは、だいたい60代からスタートし、最年少の74歳でもグラウンドゴルフ歴10年以上、最年長の90歳の方は、なんと30年も続けているというベテラン中のベテラン。メンバーも「10年なんてあっという間よね~」と口を揃えて笑います。活動日は、月・水・金の週3回8:30から。雨の日は土曜日に振り替えるそうですが、年間で数えると、かなりの練習量です。
前会長の内村さんによると、「この蓼池G.G愛好会は、平成2年4月に発足し35年続いています。私は、平成21年4月に入会したので、もう16年になりますね。今は、会計と記録を担当しており、みんなの1か月の平均打数も出しているんですよ」
しかも、月平均だけでなく、年間成績も作っているのだとか。今の会長である園田さんによると、大会にも頻繁に出場しているのだと言います。
「蓼池G.G愛好会が、町内の他のグラウンドゴルフと違うのは、県と全国のグラウンドゴルフ協会に入っていることです。協会に入っているのは、町内でも蓼池と長田だけのはず。それが蓼池G.G愛好会の強みだな。おかげで、試合には頻繁に出場するし、メンバーには国体に行った人もおるよ」と、園田さんは嬉しそうに話してくださいました。
園田さんによると、昔は定年したらグラウンドゴルフを始める風潮があったものの、今は若いメンバーが入って来ない状況が続いているそう。今の若い人は、定年したら何をして過ごしているんだろうと心配しながら、「若い人にもぜひ入ってきてほしい」と話します。
園田さんのお話を受けて、グラウンドゴルフについて知りたくなり、調べてみたところ、(公社)日本グラウンド・ゴルフ協会では、平成27年度にグラウンド・ゴルフ愛好者と一般の方の身体特性や移動機能などについてまとめた健康調査が報告されていました。
その結論では、グラウンドゴルフ愛好者の方が、「移動機能の低下を表すロコモ度1・2 に判定されるリスクが低い」「転倒予防に必要である『歩幅』が維持されている」「心と体の不安感が少ない」という結果が出ていたのです!
園田さんが、若い世代の健康を心配するのも納得。こちらの写真のおしゃれな男性も90歳とのことで、みなさんの体力には驚かされるばかりでした。
さて、そろそろ2ラウンド目が終わる時間です。三股あるあるですが、この蓼池G.G愛好会も撤収が早く、まだ他のグループがゲームをしているにも関わらず、使っていないホールポストを片付け始め、10時前にはピッタリ解散。
毎度のことながら、やる時はとことん楽しむ、終わったら速やかに解散する気持ちよさと言ったらありません。グラウンドゴルフは、人気スポーツの一つですが、年齢も性別も不問で誰でもすぐに参加できるので、気軽に体を動かしたい人にはピッタリです。これを機に、ぜひグラウンドゴルフで朝活を始めてみてはいかがでしょうか?
問い合わせは、三股町社会福祉協議会 (0986-52-1246)まで。