CDLマガジン
MAGAZINE
vol. 106
profile
コミュラボ
ライター
みなさんにとっての思い出の曲って何ですか?
子どもの頃や青春真っ只中に口ずさんでいた歌、両親がよく歌っていた歌、いろいろあると思いますが、三股町には、歌で昭和の時代にタイムスリップできる場所があるんです。
その名も「あのころの歌サロン」。
約半年前に始まったこのサロンは、2ヶ月に1回、稗田コミュニティセンターで開催されています。
今回は、第3回目となるサロンが10月25日(水)に開催されたので、コミュラボスタッフが遊びに行ってきました!
発起人は、社会福祉士であり、三股町議会議員の上西 雅子(かみにし まさこ)さん。
この日は、20人以上もの方が集まり、冒頭の上西さんから参加者へのインタビューでは、「初めてきたー!」という方や「ご近所で誘い合ってきたよ」という方もいらっしゃいました。
この日の曲のラインアップは、「川の流れのように」をはじめとした昭和歌謡曲から秋を感じる動揺まで全10曲。
軽く発声練習をした後、歌詞カードを見ながら歌を歌っていくのですが、ただ歌うだけじゃありません。その曲の背景を丁寧に紐解いて、想いを馳せるように歌っていくのがこのサロンの醍醐味なんです。
その解説をしてくれるのが、上西さんの隣に座るこちらの男性、木枯らしモンシロチョウさん。
本名年齢は不詳とのことですが(笑)、元々ケーブルテレビのラジオ番組で昭和歌謡のパーソナリティを務めていたとのこと。そのため、びっくりするほど歌謡曲に詳しく、その曲にどんな背景があるのか、歌詞にどんな意味があるのかということを丁寧に解説してくれます。
参加者のみなさんにも、その時代や曲の思い出を語っていただいたりし、想いを共有してから歌を歌っていくので、一曲の感動がより深くなる感覚がありました。
戦後の思い出を語ってくださる方や「焼酎があったら踊りたいねー!」と楽しませてくださる方も。
昭和歌謡曲をひとしきり歌った後は、毎回恒例という休憩時間前のお楽しみのコーナーです。
この日は、なんと!昭和時代に宮崎市の芝居小屋で活躍していたという大川さんによる大衆演劇「瞼の母」が披露されました。
休憩した後は、「もみじ」や「赤とんぼ」など、ほっこりする秋の動揺で気分を落ち着かせ、笑いあり感動ありのサロンもあっという間におしまいの時間となりました。
上西さんは、このサロンについてこう語ります。
「最初のきっかけは、稗田のみなさんが年齢を重ねてもゆるっと外出できるきっかけがつくれないかなと思っていたところ、木枯らしモンシロチョウさんから歌声喫茶の話を聞いて。一緒にやらない?と声をかけていただいて、こうしてスタートすることができました。大声で歌うのも気持ちがいいし、歌うのが恥ずかしい人は小声でもいいし。次に繋げられるようなサロンになったらいいですね。地域のみなさんと一緒に昭和の歌でもっと盛り上げていきたいなと思います!」
歌い終わった後のみなさんは、本当にすっきりした表情。
「家に閉じこもっているより何倍もいいね!」と笑顔で帰っていく方もおり、それを見ているこちらも嬉しくなりました。
歌を通して、あの頃の記憶や感覚を一気に蘇らせてくれる、あのころの歌サロン。
さて、次回はどんな曲を歌うのでしょうか?
第4回目は、12月27日(水)10:00から同じく稗田コミュニティセンターにて開催されます。
興味がある方は、ぜひ行ってみてくださいね!