CDLマガジン
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vol. 064
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コミュラボ
ライター
夕日が沈み、空が暗くなってきた頃、ひかりの森こども園学童施設の広場には子どもたちがどんどん集まってきました。
この活動は、毎週金曜日の18時半〜20時半、ゆる〜く遊びながら運動や音楽を楽しむ場として、2022年11月からスタートしたもの。どんな子どもたちでも参加でき、小さい子は未就学児から高校生まで、さまざまな年齢の子どもたちが集まっています。
この日も、この場所に着くや否や、みんなそれぞれボールやフリスビーなどを手に取り、ゆる〜っと始まりました。
運動が始まると、サッカーやバドミントン、縄跳びなど、ゆる〜っというよりは、全力で身体を動かす元気いっぱいの子どもたち。
1月中旬の寒い日にもかかわらず、どんどん薄着になっていきます。
子どもたちの中には、まだ通い始めて間もない子もいますが、初めての参加でも自然と輪の中に入っていけるのは、まちのプレイヤーとして、2人の大人が中心になり場づくりをしてくれているから。
その一人目は、堀田 一希さん。堀田さんは、和歌山県出身で、お仕事のご縁で三股町に移住。介護施設で理学療法士として働いておられます。中学高校時代からサッカーをされていたとのことで、見るからに運動神経抜群!宮崎弁とはまた一味違う、軽快な関西弁が場の雰囲気をより楽しくしてくれます。
そしてもう一人は、田中 広輝さん。さまざまな肩書きの持ち主ですが、主にはメンタルケアをはじめ、自分らしく生きるためのサポート活動をされています。また、ギターやカメラが得意で、みんなからひろっぴーの愛称で親しまれています。
子どもたちと一緒に身体を動かしながら、コミュニケーションをとり、みんなとても楽しそう。
それぞれに活動を通してのお話を伺ってみました。
堀田さん「元々は、森の子学習塾という子どもたちが勉強する場にサポートで参加していたときに声をかけてもらったんです。運動が得意だったのでこの活動を始めることになりました。まだスタートして間もないですが、子どもたちと身体を動かして純粋に楽しいですね。冬の寒い日でも来てくれ、元気に楽しんでいる姿を見ることが嬉しいです。」
田中さん「この活動では子どもたちや大人、みんなが一緒に身体を動かしていることで、普段の会話よりも気持ちや感情の見えるコミュニケーションができているのかなと思います。自分の感情や気持ちを表現できることは大切なことだと思うので、この活動の中で、色んな気持ちを出して楽しんでもらえたら嬉しいです。」
私(黒木)も久しぶりに体を動かしましたが、 みんなと一緒に身体を動かすことで、声を出したり、運動によって気分がすっきりする感覚を久しぶりに味わった気がします。(体力の衰えをひしひしと感じるとともに…笑)
お迎えに来た保護者の方にもお話を伺ってみました。
「普段は家の中で過ごすことがほとんどだけど、ここに来て息子が楽しそうに身体を動かしているのを見ると嬉しい。」
「学校が終わってこの時間に身体を動かす場やいろんな学年の子たちと交われる場ってなかなかないので、ありがたいと思います。子どもたちも早くいきたい!といつも言っています。」
と話してくださり、普段と違う我が子の姿や楽しんでいる笑顔を見て、保護者の方もとても嬉しそうな様子。
活動の最後は、田中さんの音楽で締めくくりです。
この日、演奏してくれたのは「Stand by me」。
身体を思いっきり動かして、音楽で心を落ち着かせて帰るという、メリハリがついているのもこの場の特徴です。
実は今回の写真、活動中にアシスタントのように小学生の女の子が撮ってくれた写真を主に使用しています。とてもいい写真をたくさんありがとう!
いろんな学年や個性豊かな子どもたちが「ここなら行ってみようかな」と、誰もが気軽に楽しめる場所としてこれからも活動をしていきます!