CDLマガジン
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vol. 166
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コミュラボ
ライター
いけないっ!出遅れた!
今日は、天国の日なのに…1時間も遅れてしまった…
そう、今日は2年ぶりに樺山が天国になる日なのだ。今日は取材と称し、ライターの私も本気で楽しむつもりだった。
車を飛ばし、私が到着したのは、正午ごろ。すでに駐車場には、多くの車が停まっていた。
会場へ向かうと、本部の天国ひろば(ひかりの森こども園学童)には、キッチンカーや雑貨などいくつものお店が出店されていた。
ステージイベントも随時行われており、オープニングに披露されたであろう、フェスでお馴染みAYARTさんのコンテンポラリーダンスを見逃してしまったことが悔やまれる…
すると、スタッフがパンフレットを手渡してくれた。今回も2年前同様、駄菓子トレジャーハンターのスタンプラリーが行われているようだ。対象は18歳以下と書かれているが、せっかくの天国だし、大人だけど自主的にスランプラリーをすることにした。
今回のスポットは前回よりも多い12ヶ所。
まずスポット①の「掌-たなごころ-」を目指していると、その手前の「謎の市」で服を展示するおばちゃんに遭遇。
「スタンプやろ?そこにあるよ」と、ここはまさかのセルフスタイル。さすが商売人の原田さん、効率的だ(笑)
よし!11個全部集めるぞと意気込み、次は、「掌-たなごころ-」へ。そこで「合言葉は?」と言われるも、「18歳以上なので…」と自己申告し、スタンプだけもらう。すると、そのすぐあとに親子連れがやってきた。
小さな子がかわいらしい声で「カバヤマテンゴク!」と合言葉を口にするのがたまらなくかわいい。この「掌-たなごころ-」は、コミュラボライターの茂志さんが営む鍼灸院。この日はマッサージも提供していた。何年もの付き合いだが、施術を受けたことがなかったので、初めてマッサージを施してもらい、身体がとても軽くなった。
その軽やかな足取りのまま、「コメーキングスペースコメ」を経て、ユース世代の居場所「PARK」へ向かう。
そこでは、工作や誕生花占いコーナーがありあたたかい空気感にほっこり。花占いのみちこさんは、一人ひとりの誕生日を聞いて、誕生花を調べ、花言葉を送ってくれていた。私もみちこさんに「あなたらしくて素敵な花言葉よ」と励まされ、幸せな気持ちを抱えながら次の目的地へ。
5つ目のスポットを目指す頃には、なんと1時間が経過していた。一つひとつの場所が天国のようにあたたかく受け入れてくれるので、どうしてもゆっくりしたくなる。こうしている間にも、天国ひろばではいろんなステージが繰り広げられているだろうに…とMAPを片手に周遊する私。
天国ひろば横のWAJIMAにある「学べ屋」では、ひろばから聞こえてくる音楽を楽しみながら、コーヒーをいただきちょっと休憩させてもらった。
天国ひろばを気にしながらも、ようやく8つ目の「樺山購買部」に到着。実は樺山購買部、2025年2月に入りリニューアルオープンのため一時閉店しており、本日プレリニューアルオープンとのことだった。中に入ると壁一面に道具が展示され、古道具屋になるらしい。
しかも店内には、巫女さんの姿をした店主・公子さんがちょこんと座っている。今日は「天使KIMIKO」として、恋みくじを通し、お告げをくれるようだ。
私も引いてみたところ、結果は「笑吉」。天使KIMIKOからは、おみくじに書いてあること以外にも「あなたが幸せであることが周りの人を幸せにすることにつながるんですよ」とありがたいお言葉までくださった。
本当に天使かと思うほど胸に響く天使KIMIKOの言葉に思わず感動。これは、今後もぜひ続けてほしい。ちなみに、新生・樺山購買部のオープンは2025年3月予定なのでお楽しみに。
ここからは、スポットが近くに乱立していたので、天国ひろばに向けてスタンプをもらいながら戻っていく。
途中、子どもたちから「ねぇ、何個あつめたぁ?」と聞かれ、スタンプラリーの台紙を見せ合いっこ。子どもたちも自分が集めたスタンプを自慢げに見せてくれ、人懐っこい天使のようだった。
天国ひろばに戻った頃には、もう15時すぎ。天国のようなスポットばかりで、時間の感覚が狂ってしまったような気がする。ステージでは、ずっと音楽やジャグリングなど、楽しいステージが繰り広げられていたようで、軽快なジャズに思わず踊っちゃう大人たちも出現。
パンフレットによると、フィナーレはもちまき抽選会とある。16時前になると、どこにこんなに人がいたのだろうと思うほど、どんどん天国ひろばに集まってきた。
いよいよ、もちまきのスタートだ!!
勢いよくもちが投げられ、天国ひろばは大盛り上がり。みんなの本気ぶりに、ここは天国なのか、ひたすら楽しい地獄なのか!?と、頭が混乱する中、5分もしないうちに終わってしまった。
中には、大きなもちを触ったのに、誰かに取られてしまい、悔し泣きをする男の子も。ここまで本気でもちまきに取り組めるなんて、それだけでたくましい。
帰り道、その悔し泣きしていた男の子を樺山購買部で見かけ、店内を覗いてみたところ、なんとくじで一等賞があたったらしい。神様は、どんな人にも必ずチャンスを用意してくれているんだなと、そんなことを思った帰り道だった。
およそ2年ぶりの樺山天国だったが、確実に拠点が増え地域が少しずつ耕されていること、そして、地域の方々や出展者の方々のあたたかさをじわじわ感じる時間でもあった今回の樺山天国。ご協力してくださったみなさま、ご来場いただいたみなさま、本当にありがとうございました!