CDLマガジン
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vol. 135
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コミュラボ
ライター
ナイスモルックー!!
暗闇で聞こえる楽しそうな掛け声。
そう、この日は、よる学校のザ・モルック大会。
世界で人気が高まっている「モルック」が、三股でもモルック旋風を起こしているようだ。
最近、ちらほら耳にするようになった「モルック」という言葉。
モルックは、北欧・フィンランド発祥のスポーツ。ここ数年で競技人口が急増し、なんと今年の8月には北海道函館で世界大会も行われるのだとか。とは言え、そもそもモルックを知っている人はどれくらいいるのだろう?
ちなみにスタッフである私はモルック初体験。
聞くところによると、こどもより大人が夢中になるらしく、半信半疑でこの大会に足を踏み入れてみた。
だんだん太陽が沈んできた頃、少しずつ人が集まってきた。
本日の大会は、大人とこどもと犬を含め全4チームのトーナメント戦だ。
大会ジェネラルマネージャーのDJパブリンの挨拶のあと、モルック大好き審判が場をワクワクしながら、ルール説明をしてくれた。
ルールはとてもシンプル。
モルック棒と呼ばれる木の棒を、1~12の数字が書かれたスキットル目掛けて投げ、倒した点数を競う。スキットルを複数本倒せば倒した本数が得点となり、1本だけ倒すとスキットルに書かれた数字が得点となる。勝敗は、先に50点になった方が勝ち。ただし、合計点が50点を超えてしまうと25点に半減されるという、ボウリングのような、カーリングのような、トランプの大富豪をミックスした感じだ。
さぁ、いよいよトーナメント戦が始まった!
最初はみんな「え、こんなかんじ?」と恐る恐る投げ、なかなかスキットルにモルックが届かなかったものの、、、
だんだん狙いが定まってくるようになり、
最初は、「えー投げなくていいー」と言っていたこどもたちも、いつの間にか夢中になっていた。
いいモルックを投げると、「ナイスモルックー!!」とみんなでハイタッチして大喜びする姿も。
審判も真剣に試合を見守る中、どの試合も接戦だ。
決勝戦になる頃には、ただ投げるだけじゃなく、投げる前にスキットルまで近寄り、「あと9点だから、これかこれ狙ったらいいんじゃない?」などと狙いを定めるまでに。
1時間足らずで、初心者も大人もこどもも夢中にさせてしまうなんて、モルックの魅惑恐るべし。
全ての試合が終了し、表彰式へ。
どのチームも大健闘だったが、優勝したのは、こちらのチームのみなさん!
最後のモルックを投げた瞬間、少年のように大喜びする大人3人。どのチームも全力で戦ったことを称賛し、大会マネージャーから全チームに賞状と景品が送られた。
ただ棒を投げるという、とてもシンプルな競技だが、年齢や体格に関係なく、最後の最後まで誰も予想できないミラクルが起きるモルックの醍醐味。
モルックを少し甘くみていた私だったが、この大会が終わる頃には「なんでこんなにモルック面白いんだろう…」と呟いている自分がいた。この面白さは、体験しなきゃわからないとしか言えないのが悔しすぎる。
このまま人気の波に乗っていけば、世界大会も夢じゃない新しいモルックの世界。
そんなに面白いの?と思ったあなた、ぜひ次の大会にぜひ参加してみて。