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vol. 200

【締切間近】ロマンチスト大学|オープンキャンパスレポート

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2026.08.12

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ロマン──
近代にロマンス語で書かれた、伝奇的要素の多い散文物語。夢や冒険への憧れを満たす事柄。(広辞苑より)

つまり、ロマンチストとは、それを追い求める人。そう言われると、どこか夢見がちで、現実とは少し離れた言葉にも聞こえます。でも、地域をもっと面白くするために必要なのは、実はこの「ロマン」なのかもしれません。
先日開催したロマンチスト大学のオンライン・オープンキャンパスでは、経緯や説明会のほか、参加者のみなさんと一緒に、「ロマンとは何か」について考えました。

△エントリー8月17日(月)17:00 まで

ロマンチスト大学とは?

ロマンを持つ人だけが入れる、地域コーディネーターを育むための幻の大学
ロマンチスト大学を一言で表すと、そんな大学です。毎週通う学校ではなく、年に数回だけ開校します。 私たちが大切にしているのは、知識を詰め込むことではなく、地域を見つめ直すきっかけや、未来を想像する時間をつくること。普段の研修や講座とは少し違う、非日常的な空間の中で、地域への想像力を広げていくことを目指しています。

まず、学長である山下からの挨拶ののち、特任教授であるコミュラボ所長の松崎より、なぜこの大学をつくることになったのか、5年間のコミュラボの活動をふまえながら説明しました。
これまで私たちは、「自分たちの町を自分たちで楽しくする」を掲げ、三股町の住民のみなさんと一緒にさまざまな活動をつくってきました。その結果、2025年末までに、三股町では215の住民主体のプロジェクト、2,185人のプレイヤーが誕生。

そのプロセスの中で、私たちは、地域の声を拾う方法や人と人をつなぐ方法、プロジェクトをかたちにする方法など、地域コーディネーションに必要なスキルを少しずつ言葉にすることにも力を入れてきました。ところが、それらのスキルをそのまま他地域に伝えたとしても、必ずしも同じように活動が生まれるわけではないこともわかってきました。

制度や財源があっても、かたちにならないことがある。
反対に、十分なものが揃っていなくても、何かが生まれそうな地域もある。
果たして、その違いは何なのか?
そう問い続けるなかで見えてきたのが、地域を面白くしたいという一人ひとりの「ロマン」なのではないか、という仮説でした。

夢を見るだけでは、ロマンチストになれない?

では、私たちがいう「ロマン」とは何なのか。
ロマンチスト大学では、ロマンを3つの要素から考えています。

①未来がもっと面白くなる道筋や物語を具体的に思い描く構想力
②今いる人や地域、そこに起きている変化に関心を向け、可能性を感じるまなざし
③自分が何かを生み出すことで誰かの役割や出番が生まれるという原体験や手応え

この3つを持ちながら、憧れや理想を「いいよね」で終わらせず、地域のなかで具体化していく人を、私たちは「ロマンチスト」と呼んでいます。ロマンチスト大学の3日間も、座学だけでは終わりません。

1日目は三股町を歩き、居場所や出番が生まれている場に触れながら、地域にあるロマンや自分自身のロマンを掘り下げていきます。
2日目に行うのが、プロジェクト型ゼミ「お節介にも程がある!!」。地域の日常にある何げないつぶやきを拾い、人や場所、それぞれの得意なことなどを掛け合わせながら、居場所や出番につながるアイデアをかたちにしていきます。三股町で私たちが実践してきたコーディネーションのプロセスを体感していただく1日です。
そして3日目は、その経験を自分の地域へ持ち帰り、自分のロマンをどう実現していくのか、具体的な実践計画を考えます。

△画像タップで詳細スケジュールPDFへ

ロマンを描くだけでなく、実際に動かしてみる。つまり、現実的かつ実践的な部分にも力を入れているのがロマンチスト大学の特徴です。

まずは、自分たちの「ロマン」を語ってみた

大学について一通り説明したところで、オープンキャンパスの後半は松崎をファシリテーターとして、以下のメンバーで「ロマン座談会」へ。

テーマは、ロマンチスト大学の出願時にも聞かれるこの問いです。
「あなたが今、実現したいロマンとは、どのようなものですか?」
応募者のみなさんに問うからには、自分たちもロマンについて話してみよう。そんなところから座談会が始まりました。

一次産業ロマン・協業分野の特任教授である宮武は、現代で失われつつある食の風景をもう一度つくる活動をしています。宮武の出身地であるかつての大阪では、夏には鴨のすき焼きを食べる文化があったものの、それも時代とともに衰退。そこで地域や百貨店などと一緒に「鴨のすき焼きの日」をつくり、食文化をもう一度日常の中につくろうとしているとのこと。「誰も求めていないものを、“誰かが喜ぶかもしれない”という想像力でつくる。それもロマンなんじゃないか」と語ります。

一方、アナーキーロマン・マネジメント分野の今井からは「廃れていきそうな動詞をとっておきたい」という、まさにアナーキーな言葉が飛び出しました。
2024年から東京のシェア型書店で「火星が出ている」という本屋を始めた今井。みんなで集まってただ静かに本を読む「小さく逃げる夜」という読書会を開いたり、誰にも言いたくないけれど、誰かに聞いてほしいことが書かれた手紙をただ受け取る「受け取るよ」という企画をしています。
今井は、一見ネガティブに捉えられがちだったり、廃れていきそうな動詞を大切にしたいと話し、今後は「信じる」という動詞を軸に、自分で実店舗を持つことも視野に入れていると自身のロマンを語りました。

あまり注目されない動詞があるように、もしかすると、地域にも、目立たなくても自分なりに思いを持って何かを続けている人は、実は多く存在しているのかもしれません。

そして、研究員である大江は、自身のロマンについて次のように語ります。
「私は、身の回りが面白くなっちゃう世の中だといいなと、小さい頃から思っていて。関わるのが難しそうなおじさんも、どうやったら面白くなっちゃうだろうとか、そのための方法を考えたり、そんな世の中を実現していくことをやっていけたらなというのが私のロマンですかね」

大江によると、一つのコトが起きると、「それ、いいね!」「じゃあ、こんなのもあるかも」というふうに、次の展開へと広がることもあるようで、そんな未知なる化学反応にもロマンを感じます。

最後に、ロマンを語ったのは、編集ロマン・デザイン分野の平野です。平野は、自身が事務所を構えている「婦人会館」をもっと地域に開いて、みんなが面白く使える場所にしたいと話します。

もともと平野は、この建物(上記画像)のすぐ近くに7〜8年暮らしていたものの、一度も中に入ったことがなかったのだとか。ある日、ふらっと中を覗いてみると、そこには広い料理教室や和室、かつてユースホステルとして使われていた部屋など、まだまだ面白く使えそうな場所がたくさん残っていました。
「こんな場所があるのに、もったいなくない?」そう思ったことをきっかけに、まずは自身が1階を事務所として借りることに。そこから、誰でも入れる日をつくったり、まちの人と部活動を始めたりと、少しずつ新しい使い方を試しています。

ロマンは、横ではなく「縦」に広がっていく?

ここまで4人のロマンを紹介してきました。みなさんの中には、どんな実現したいロマンが湧いているしょうか。

「ロマンを語る」と聞くと、少し大袈裟だったり、恥ずかしかったりするかもしれません。でも、みんなの話を聞いていた主夫でもある今井から、こんな言葉が出ました。
「ここでいうロマンみたいなものって、皿を洗うくらいの感じでサラッとやっていることなんじゃないかな?」

本人にとっては、わざわざ「これが自分のロマンです!」と取り出して語るようなものではなく、気になるからやっている。面白そうだから、ついやってしまう。それくらい日常に溶け込んでいるものなのかもしれません。

さらに話は「社会彫刻」という考え方から、「ロマンは横展開というより、縦に各々が彫刻を彫っていくように広がっていくのかもしれない」という話題へ。
確かに、最近では地域の取り組みでも、うまくいっている事例をモデル化し、他の地域へ展開していくことがよく語られるようになりました。けれど、同じ仕組みや方法を取り入れても、同じようにうまくいくとは限らない。もしかすると、それは、その実践の奥にあるロマンまでは、簡単には引き継げないからだとも考えられるような気もします。

誰かの実践を見た人が、「自分だったらこうしてみたい」と、自分なりのロマンとともに動き出す。そして、それを見たまた別の誰かが動き出す。同じものを横に広げるのではなく、ロマンが人から人へ、世代を越えて縦展開的に渡っていく。そんな要素もあるのではないか、という新しい見解も飛び出した座談会となりました。

ロマンチスト大学で私たちが確かめてみたいのは、ロマンを持った人が地域をコーディネートすると、どんなことが生まれるのかということ。スキルだけではなく、それぞれのロマンを持ち寄ると、きっと面白いことがおきていくと信じています。

参加者の声

オープンキャンパス終了後には、こんな声が届きました。

*ロマンチストと臆せずに言い合えるのがとても心地良かったです。
*座談会でみなさんのロマンのお話を聴いて、ロマンとは、自然とその人から漏れ出す「生き様」みたいなものなのかな、と感じました。
*これまで自分が見聞きし、経験してきたことの中にある共通点が、「自分にとってのロマン」につながっていくのではないかと感じ、これから探していくことへのワクワクが生まれました。
*入学してぜひ体験したい。

あなたが今、実現したいロマンは何ですか?

ロマンとは何かー
話せば話すほど、人の数だけ違うロマンがあることが見えてきたオープンキャンパス。

まだ誰にも話したことはないけれど、ずっと気になっていること。
「こんな風景があったら面白いのに」と、つい想像してしまうこと。
頼まれていないのに、なぜかやってしまうこと。
自分にとっては当たり前すぎて、これまでわざわざ言葉にしたことがなかったこと。
そんなところに、自分なりのロマンが隠れているのかもしれません。

ロマンチスト大学の出願フォームにはいくつかの質問があります。きれいな言葉になっていなくても、壮大な夢でなくても大丈夫です。
まずは、自分の中にある「こうなったら面白い」を、言葉にしてみるところから始めてみませんか。

あなたのロマンを、私たちに聞かせてください。
申し込みは、8月17日(月)17:00まで。
一般性、特待生、地元生でフォームが異なります。詳しくはロマンチスト大学HPからご確認の上、お申し込みください。
あなたのエントリーをお待ちしています!

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