CDLマガジン
MAGAZINE
vol. 082
date
2023.05.31
Writer
コミュラボ
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コミュラボ
ライター
見ているだけで笑顔になるような、色とりどりのかわいいお花たち。
実はこのお花たち全部押花なんです。
こちらは、先日コミュラボマガジンでご紹介した長田地区民生委員の尾山 明子さんが主催する地域ふれあいサロン「きゃんせ轟木」の5月の活動の様子。
5月は、押花の先生が来るよということで、コミュラボスタッフが遊びに行ってきました。
三股町内の各地区、30か所以上で開催される地域ふれあいサロン。「きゃんせ轟木」は、長田地区でも轟木と呼ばれる地域で開催されています。「きゃんせ」とは、「きやんせ」という方言で、「いらっしゃい」という意味。私も初めて参加しましたが、その名の通り快く受け入れてくれる雰囲気です。
尾山さんが民生委員に就任した2015年から始まり、なんと通算90回以上開催しているとのこと。毎月さまざまな分野からゲストをを招き、地域の方も毎月楽しみにされています。
9時半過ぎから少しずつ地域の方が集まってきました。
開会の挨拶や主催者の言葉が述べられ、活動がスタート。この日は、「がんばっど山王原」の岩崎壽子さんを講師に迎え、押花を使った作品を作っていきました。
かわいい押花たちは、あらかじめ岩崎さんたちがきれいに押し花にしてくれたものです。
押花って自分で作ると、どうしても色が褪せてしまいますが、今はこんなに色鮮やかに作れるのにびっくり。
男性も女性も夢中になって、自分の作品を作っていきました。岩崎さんは、過去に病気を患った時にこの押花に出会い、夢中になったことでとても救われたのだと言います。私も実際に作品を作らせてもらいましたが、繊細なお花を丁寧に扱うこととデザインに集中するからか、ちょっとした瞑想状態に近い感覚になるので、気分転換におすすめです。
作品を作りながら、隣に座っていた尾山さんの旦那さん(元公民館長)に長田地区についてお話を伺うと、「長田のいいところは自然だね。もちろん三股町にはたくさん自然があるけど、観光地としてここまで整備されている渓谷は町内でもここくらいじゃないかな。サロンは男性陣も多いし、力仕事などは助かるよね。本当に長田はいいところだよ」と長田愛を話してくださいました。
さぁ、押花の制作活動が終わった後は、みんなで昼食です!
食事は、全て地域のみなさんの手作り。サロンが始まる前にはもうお皿におかずが盛り付けられ、ご飯をよそうだけの状態になっていました。
噂には聞いていましたが、素晴らしいチームワークと段取り。
協力員と呼ばれる10名ほどのメンバーが中心になって会議をしたり、前日準備や当日朝の準備も役割分担をしてされているのだそう。
今日は、現公民館長の自宅で採れた山菜や尾山さんが採ってきたたけのこなど、その土地のものがふんだんに使われたもの。あさりのお吸い物に初物にスイカまで付いて、贅沢ランチでした。
そして、昼食を食べながら最後に実施されたのは、「現代農業」という本を9年間毎月読んでいるという農業通の小牧さんの農業講座です。今回はきゅうりやトマトをはじめ、作物を害虫から守る方法などをレクチャー。
サロンが始まった当初から実施している講座だそうで、参加者のみなさんは家庭菜園をしている方も多く、「根切り虫に困っている」「ジャンボタニシの退治方法は?」など質問が飛び交い、短時間でしたが知らないことばかりで、とても実践的で面白い講座でした。
サロンに参加している方は、徒歩で来る方、車で来る方さまざま。「体調などで休む時もあるけど、大体来てるね」「ここにくればみんなに会えるし、いつも楽しいがね」という声が聞かれていました。
サロンが終わると、撤収も早いのがきゃんせ轟木。あっという間に机も片付けられ、料理や農業講座など、地域の方の得意がいろんなところに生かされているなと感じるサロンでした。
さぁ来月はどんな楽しい時間が待っているのでしょうか?
毎月第4木曜日に開催される長田地区轟木の地域ふれあいサロンにみんなきやんせー!